▲パラダイスホラー劇場▼

仕事が思いの他立て込んでしまい
日付が変わってもずうっと作業していました。
数時間後にはごみ収集車が来る。

このまま寝てしまったら、収集の時間には間に合わないだろう…
いけないと思いつつ
草木も眠る丑三つ時にごみ出しをしようと思い立ちました。

ジェンダーフリー|総合メディアブログ
女2人のお気楽パラダイス365日
Japanese creator unit,Paradise Okiraku presents -365manga.jp

パラダイスホラー劇場

病院の前に佇む女

0619-2

丑三つ時の病院

こっそり出して、蓋を閉めておけば大丈夫

そう思って、ごみ袋を片手に
外へ出ると

ごみステーションの側のクリニックの前に
黒く長い髪を前にばさりと垂らし、
白い衿元を大きく抜いた女性がいました。

月夜に照らされて
着物は青白く

外はしんと静まりかえっていました。

生唾ごくり、奇妙な足音

微動だにしない、その女性の出で立ちに
ぎょっとしてごみ袋を持ったまま固まってしまいました。

生臭いごみのにおいが
むわりと鼻をかすめて

いやな汗がしたたりました。

3分ほど、動かない肩を見詰めていたのですが

ずりずり

ずりずり

ずり、っとサンダルの片足を引き摺る音が
聞こえてきました。

一旦引き返す

「きっと近所の人だ」
ごみ出しを怒られると思い

一旦家に戻り
息を潜めてドアを閉めました。

玄関に耳を押し当ててみると
物音ひとつ聞こえません。

聞き間違いだったのかも、と

10分ほど待って
再びドアを開けると

例のクリニックの前に
同じ女性が、同じ姿勢で立ち尽くしていました。

微動だにしない着物の女

ごみ袋を持ったまま
女性の斜め後ろに立つと

女性は、ぴくりともしません。

深夜ですから、
その出で立ちは
益々不気味さを増します。

しばらくその姿をみつめていると
また

ずりずり、ずりずり

足を引き摺る音が聞こえてきました。

ずりずり

足音の主は見えませんが
私は冷や汗をかきながら
再び家に戻りました。

家に戻ると
再び足音は止み

そっと外に出ると
また同じ女性が
クリニックの前に立っています。

この女性は、この世のモノでは
ないかもしれない…

そう思いながらも
おそるおそるごみを捨て

家に戻りました。

いまだに怖い

うるさい胸を押さえて
ハピ子の元に戻り
見たものの話をすると

「木かなにかの見間違えだよ」

と笑ってくれました。

ミ「ほんとなんだって!白い着物で…」

ハ「怖いと思うからそう見えるのっ」

翌朝、クリニックの前に
見間違えるものがないか
確認しにいきましたが

残念ながら
ありませんでした。

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