医療ミスを取り返すことはできない
初診の動物病院にかかったら、
同じ犬種の別のワンちゃんに打つ筈だった
狂犬病予防ワクチンを
誤って打たれたという医療ミス。
わんこのオーナーなら毎年
狂犬病の予防接種は義務なんだよね。
だから、引っ越してきたばかりで
まだかかりつけ医を決めていなかった
ハピ子ミラ子は
集団予防接種で先に
狂犬病予防ワクチンを済ませていたんだ。
垂れ耳のわんこは外耳炎になることが多いから、
あの日もただ耳掃除をしに行っただけなのに…
一週間以内に二度ワクチンを打たれる
あり得ない事態が起こった。
ハピ子が追及して初めて
医療ミスがわかったけど、
当初病院側はミスを隠ぺいして
二度ワクチンを打ったことによる
リスクや注意事項を説明するつもりが一切なかった。
だって、耳掃除してもらっただけだと思ったら
そのまま散歩したり遊んだり
するじゃない?
人間のワクチンと一緒だよね…
運動は控えたほうがいいんだよ。
ねぇ、隠ぺいされたままドッグランにでも
行ったらどうなっていたんだろうね…?
ミスを認めて、自宅に来た獣医は
ハピ子にどやされて初めて注意事項を話し
震える手で愛犬を診て
一週間往診に来ることを約束した。
(もちろん封筒は持って帰った)
往診が終わってから
2人が問題の〇動物病院本院
-C県某市(つよい私鉄が走ってるマイナーな駅)-
とも縁が切れた頃。
ちょうど震災があった年に、愛犬は
2人が見守る中息を引き取ったんだ。
ワクチン接種後に容体が急変した訳じゃないし
愛犬は徐々に足腰が弱っていって、
散歩を嫌がる→庭でも歩きまらない→
目が見えなくなる→食が細くなる→水を飲まなくなる…
寝たきりになる…という具合に寿命を全うしたのだった。
でも、それでも
医療ミスはよくあることではないし
そもそも間違いが起こりやすい状態では
なかったといえるし、あの日
飼い主側にできることはなかった。
病院の管理はずさんなものだったのには
変わりない。
どんな亡くなりかたでも
残された家族は
もっとこうできたのではないか
もっとこうしたらよかった、
〇〇すればよかったと悔やむものだ。
病院でも、動物病院でもミスは起こりうる。
だから常に警戒してなくてはいけないんだ。
このことを、一人でも多くの人に知って貰えたら
と思ってやまない。
狂犬病ワクチン編 完
コメント
[…] 狂犬病の予防接種にご用心5(完) 垂れ耳わんこを見送るまで […]