噂には聞いていたが…大パニック
父の単身赴任先での住処は、4人で住むにあたり
海沿いの提携先側ではなく
駅の側、街側に変わりました。
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駅を身近に感じるなんて、
それだけで都会な感じがしました。
なにせバスもないような場所で育ちましたから。
でも、転校先の同級生たちには
なぜか「東京の人」と思われていて
「すごいね」と言われました。
「東京じゃないってば」と言っても
訛りがない喋り方を笑われたりしましたね…
田舎の価値観ってこういうものなのか。
地元よりも、もっと閉塞感のある印象を受けました。
ニュータウンとまではいきませんが、
ヨーカドーがありましたね。初めて見ました。
この街は道路がきれいに舗装されていて
平地で、気候も穏やか。
夏は涼しく冬は暖かい、過ごしやすい場所だったのを
今でも覚えています。
ただ、過ごしやすいのは人間にとってだけでは
なかったようで…。
ヤンキーって今もいるのか?そこにはバリバリいた。
都会なのは駅前だけで、
といっても関東に比べたらまだ全然田舎で。
お店も早く閉まってしまうので
ヤンキーがたむろしていましたね。
だっさいカラージャージを
腰まで下げて、変な派手髪にして煙草をふかして。
バイクやシャコタンでイキってるような…。
過ごしやすいから外で平気で駄弁ってられるのかもしれません。
ヤンキーとGは初めて見たので
それはそれは衝撃でございました…。
この過ごしやすさが、兄の反抗期を加速させていくことになります。