やっぱり特別な存在
毒親の話はネタバレをご利用ください。
過去記事の内容をさくっと確認できます。
離婚騒動が持ち上がり、
心が落ち着かない。
今すぐどうこう、ということもなく
一家はそれぞれの思惑のもと日々を過ごしていました。
同級生からの、兄妹いじりも
なくなって
兄のことはなるべく考えないようにしていましたが
事件は起こりました。
ちゃらちゃらした友人とつるんでいた兄は
夜間、中学校に侵入し
私服のままプールで泳いで
騒いだのがバレ
グループの保護者たちが職員室に呼ばれたのです。
一般的な親の意見は分かりませんが
母はこの事件を武勇伝にしていました。
グループの他の子は受験を控えていたり
スポーツチームのユースに誘われていたりして
大切な時期で…
兄は安全な場所にいたのに、です。
「やっぱり男の子ね」
女の子(ミラ子)は、友達と遊びに行くことや
外泊は事前に言ってもダメ
きまぐれに許可がおりても、
帰ってきたらモラハラを受ける。
一方で兄は、何時まで誰と遊んでいてもいいし
他人の子を巻き込んでモラルから
外れた行動をし、その尻ぬぐいを
保護者である自分がすることになっても
「男の子だから」と笑って許して貰える。
ただ単に、兄のことが特別な存在だっただけでしょう。
色々な理由をつけてはいるけれど。
私は、この頃には
そういった依怙贔屓には慣れており
特段発言はしませんでしたし
どうでもいい、と思っていました。
ユースの先輩だけが気がかりで…。