




気付かなかったこと。追い求めていたもの。
数年前のあの事件で、
一度死んで生まれ変わったボッチ。
それまでは「あれが足りない」
「これが足りない」
「あの人がもっと○○だったら良いのに」
「あの時、ああしておけばなぁ」
なんて、不満ばかり言っていた。
君もそういうこと、言ってないかい?
自分以外の誰もが、
思うようにいかなくて
それが歯がゆくてイライラして…
手に入れても手に入れても
次々に愛情が枯渇する。
そんなことって、ないかい?
あらゆる「当たり前」が
当たり前じゃなくなってから
その大切さや自分の傲慢さに気付くなんて
本当に未熟だったな、って
今は思うんだよ。
通い妻じゃなくてお母さんになった日。
「もー、あんたたち」
なんてブツクサ言いながら
通い妻やってたあの時。
食事を作る相手がいて
おいしい時間を共有できる仲間が居て
おはよう、おやすみが言えるってことが
目が覚めて今日を迎えられることが
どんなに幸せなことなのか
生まれ変わったオレは、ようやく気付いた。
ぼろぼろ泣きながら
「この気持ちを忘れたくない」
「当たり前にしたくない」
そんな風に思った。
だから、基本的に家事は
ボッチかあさんが担当なんだよ。
ふっくらした布団を取りこんで
忙しいって言えるこの幸せを
誰が与えてくれるだろう。
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